従業員の経費精算処理のオペレーションと、仕訳の計上及びその支払のための未払金を計上するという部分をシステム化するのは、最近は一般的なことのようです。この経費精算のシステム化をJDEで実現するためには、次の方法が考えられます。
【実現方法】
①JDEの経費精算モジュールを用いる
②JDEのシステム上でアドオン機能として追加開発を行う
③任意の経費精算システムを利用しJDEとインターフェースを行う
ただ、これらについては、それぞれメリット・デメリットがあります。
これらを簡単に述べますと、
①JDEの経費精算モジュールを用いる
JDEに標準についている機能を用いるので、連携等を考慮せず、そのまま、利用することができます。ただし、経費精算を行うすべての従業員について、ユーザーIDが必要となります。また、JDEの経費精算機能が自社の経費精算業務をカバーしている必要があります。
②JDEのシステム上でアドオン機能として追加開発を行う
JDE上に機能を追加しますので、連携等を考慮する必要がありません。また、追加開発となりますので、自社の業務要件にあった経費精算のシステムを構築することができます。ただし、追加の開発コストがかかり、要件定義等が必要となりますので、自社の経費精算業務を理解した内部の人材の時間を要します。さらに、開発の仕方にもよりますが、ユーザーIDの問題が生じます。
③任意の経費精算システムを利用しJDEとインターフェースを行う
自社業務に適応した、任意の経費精算システムを選定し、経費精算業務を実現できますので、自社業務に適した経費精算のオペレーションが実現できます。JDE上のユーザーIDの問題は生じません。ただし、インターフェースを通して、経費精算の仕訳と債務の計上から支払いを行いますので、下流システムとなるJDEを意識した経費精算システムの構築と、インターフェースの開発をしなければなりません。
以上、がメリット・デメリットとなりますが、最近は、”③任意の経費精算システムを利用しJDEとインターフェースを行う”ケースが多くなっているようです。
次回は、”③任意の経費精算システムを利用しJDEとインターフェースを行う”場合の留意点について記載したいと思います。